食と暮らしの歳時記
四季折々の旬の味覚と年中行事、心身の養生法などをご紹介します。
二十四節気・七十二候、日本に古くから受け継がれてきた月ごとのならわしや行事。それらを旬の食とともに暮らしに取り入れ、愉しむことで情緒豊かな心と健康な身体が育まれることを願います。。
家族や友人、ご近所さんとのちょっとしたご挨拶の中の話題などに、また季節を感じる食卓の彩りとなれば幸いです。
大雪(12月7日〜12月21日頃)
大雪(たいせつ)は二十四節気の第21節目です。
いよいよ本格的に雪が降りだす頃のこと。
秋を彩る紅葉も散り始め、見納めに近づいていますね。
12月に入ってからは日に日に寒さが増していくのを身体に感じています。
新年の準備をはじめる「正月事始め」の日もこの時期の12月13日です。
現代では大掃除はもっと年末に行なわれますが、かつてはこの日に「煤払い(すすはらい)」を行なう習慣がありました。すみずみまできれいにすればするほど、新しい年に年神様がたくさんのご利益を持ってきてくれるとか。
大掃除はまた時間と余裕のある時にするとして(笑)、とりあえず13日には玄関や神棚などを念入りにきれいにして、年神様がいらっしゃる前の暮れの時期に、たくさんのお客さまがたくさんのご利益を持ってきてくださることを願いましょう。
大雪の時期に旬を迎える食べ物には、牡蠣や鰤と言った海鮮や、ニラ、ネギなどの野菜があります。牡蠣の土手鍋や鰤しゃぶなどはまさに旬をいただくにはぴったりの鍋料理ですね。
レンコンやニンジン、ダイコン、サツマイモ、カボチャ、ゴボウなど根菜類も旬となります。根菜類には血行を促して代謝をアップさせる効果や、食物繊維が豊富なため便秘解消効果が期待できると言われています。
日中は温かい日もありますが、朝晩を中心にとても冷えてきています。
寒さからつい室内に閉じこもりがちになり、血行不良や便秘になりやすいため、旬の根菜類を上手に食事に採り入れて体調管理に生かしてみましょう。
かぁやん商店