食と暮らしの歳時記「小寒」

食と暮らしの歳時記


 
四季折々の旬の味覚と年中行事、心身の養生法などをご紹介します。

二十四節気・七十二候、日本に古くから受け継がれてきた月ごとのならわしや行事。それらを旬の食とともに暮らしに取り入れ、愉しむことで情緒豊かな心と健康な身体が育まれることを願います。。
 
家族や友人、ご近所さんとのちょっとしたご挨拶の中の話題などに、また季節を感じる食卓の彩りとなれば幸いです。

 
 

小寒(1月6日〜1月19日頃)

 
小寒(しょうかん)は二十四節気の第23節目です。
 
 

初候

芹乃栄う(せりさかう)
芹がすくすくと群れ生えてくるころ
春の七草のひとつで、七日には七草粥をいただく
新暦では、およそ1月6日〜1月9日ころ

 


候の言葉

【春の七草】

 
春の七草は「せり」「なずな」「ごぎょう(ははこぐさ)」「はこべら」「ほとけのざ(こおにたびらこ)」「すずな(蕪)」「すずしろ(大根)」。
五節句のひとつにあたる1月7日の人日に、1年の健康を願って七草粥をいただきます。
 

【旬の魚介】

鱈(真鱈)


 
 

次候

水泉動く(すいせんうごく)
地中では凍っていた泉が動き始めるころ
十日まで供えた鏡餅は、十一日に鏡開きをする
新暦では、およそ1月10日〜1月14日ごろ

 
候の言葉

【十日戎(とおかえびず)】

 
「商売繁盛で笹持ってこい」と景気の良い声を響かせる、えべっさんこと十日戎の祭のにぎわい。神社にお参りして福娘から副笹をもらい、鯛や俵、小判などの吉兆をつけたら立派な縁起物。右手に釣り竿、左手に鯛を持つ恵比寿様は、七福神の一人で商売繁盛の神様です。
 


 
 

【旬の野菜】

春菊
鍋には欠かせないあおあおとした彩の野菜のひとつ。カロテンが豊富で肌の健康や風邪予防によいと言われます。
 


 
 
 

末候

雉始めて雊く(きじはじめてなく)
雉のオスがメスに恋して鳴きはじめるころ
小正月は十五日、正月納めもそろそろ。
新暦では、およそ1月15日〜1月19日ころ


 
 
候の言葉

【小正月(こしょうがつ)】

 
一月一日を大正月、十五日を小正月といい、旧暦ではちょうど満月を迎える。新年最初の満月の日に、正月を祝っていた。本来はこの日までが松の内。小正月には小豆粥を食べるならわしがあるのは、小豆粥はお米と小豆を炊き込んだ晴れの日の食べ物。平安時代の宮中では、小正月に米、小豆、粟、ごま、黍、稗、ムツオレグサの七種粥を食べたとか。正月中も忙しく働いた女性たちがやっと一息つけるころだから、、女正月とも呼ばれる。
 

【旬の野菜】


春の七草のひとつ、すずなは蕪の古名だそう。やわらかみのある春と、甘みの増す秋〜冬が旬。葉はカロテンやカルシウム、鉄分など、白くて丸い根にはビタミンCやカリウムが豊富。いろんな冬の美味しさを味わえる野菜です。
 
 


 

 
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食と暮らしの歳時記「冬至」

食と暮らしの歳時記


 
四季折々の旬の味覚と年中行事、心身の養生法などをご紹介します。

二十四節気・七十二候、日本に古くから受け継がれてきた月ごとのならわしや行事。それらを旬の食とともに暮らしに取り入れ、愉しむことで情緒豊かな心と健康な身体が育まれることを願います。。
 
家族や友人、ご近所さんとのちょっとしたご挨拶の中の話題などに、また季節を感じる食卓の彩りとなれば幸いです。

 
 

冬至(12月22日〜1月5日頃)

 
冬至(とうじ)は二十四節気の第22節目です。
一年でもっとも昼が短く夜が長い頃。
 
年の瀬も押し迫り忙しい時期ですね。

これから日が伸びていくので、古代では冬至が一年の始まりでした。
そう、陰陽で言えば、これから陽転していく日❣

冬至梅
梅といえば、早春に咲く花という印象ですが、この頃に咲くのが冬至梅。一重咲きの白い花で繊細な枝ぶりや上品な花の咲きようから、盆栽として好まれたそう。
雪が舞い散ることも珍しくないこのころは、ひそやかな花のたたずまいから趣のある雪中梅の情景も浮かびます。

 


 
冬至の時期に旬を迎える食べ物には、海鮮ではまぐろ(くろまぐろ)や伊勢海老、かぼちゃ、百合根などの野菜があります。牡蠣の土手鍋や鰤しゃぶなどはまさに旬をいただくにはぴったりの鍋料理ですね。
 

 
初候(およそ12月22日〜26日ころ)
乃東生ず(なつかれくさしょうず)
うつぼぐさの芽が出るころ
冬至と言えば柚子湯。体を温めて風邪知らずに。
かつては一年の始まりだた冬至に、柚子の香りや薬効で身体を清める禊の意味もあったとか。

次候(およそ12月27日〜31日ころ)
鹿角解つる(しかつのおつる)
大鹿の角が抜け落ちて、生まれ変わるころ。

末候(およそ1月1日~1月5日ごろ)
雪下麦を出す(せつかむぎをだす)
降り積もる雪の下で、麦が芽を出すころ。

 
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食と暮らしの歳時記「大雪」

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四季折々の旬の味覚と年中行事、心身の養生法などをご紹介します。

二十四節気・七十二候、日本に古くから受け継がれてきた月ごとのならわしや行事。それらを旬の食とともに暮らしに取り入れ、愉しむことで情緒豊かな心と健康な身体が育まれることを願います。。
 
家族や友人、ご近所さんとのちょっとしたご挨拶の中の話題などに、また季節を感じる食卓の彩りとなれば幸いです。

 
 

大雪(12月7日〜12月21日頃)

 
大雪(たいせつ)は二十四節気の第21節目です。
いよいよ本格的に雪が降りだす頃のこと。
 
秋を彩る紅葉も散り始め、見納めに近づいていますね。

12月に入ってからは日に日に寒さが増していくのを身体に感じています。

新年の準備をはじめる「正月事始め」の日もこの時期の12月13日です。
現代では大掃除はもっと年末に行なわれますが、かつてはこの日に「煤払い(すすはらい)」を行なう習慣がありました。すみずみまできれいにすればするほど、新しい年に年神様がたくさんのご利益を持ってきてくれるとか。

大掃除はまた時間と余裕のある時にするとして(笑)、とりあえず13日には玄関や神棚などを念入りにきれいにして、年神様がいらっしゃる前の暮れの時期に、たくさんのお客さまがたくさんのご利益を持ってきてくださることを願いましょう。
 


 
大雪の時期に旬を迎える食べ物には、牡蠣や鰤と言った海鮮や、ニラ、ネギなどの野菜があります。牡蠣の土手鍋や鰤しゃぶなどはまさに旬をいただくにはぴったりの鍋料理ですね。
 

 
レンコンやニンジン、ダイコン、サツマイモ、カボチャ、ゴボウなど根菜類も旬となります。根菜類には血行を促して代謝をアップさせる効果や、食物繊維が豊富なため便秘解消効果が期待できると言われています。

日中は温かい日もありますが、朝晩を中心にとても冷えてきています。
寒さからつい室内に閉じこもりがちになり、血行不良や便秘になりやすいため、旬の根菜類を上手に食事に採り入れて体調管理に生かしてみましょう。
 
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